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2016年4月

2016年4月16日 (土)

BHT-BASIC4.0:データファイルの削除等について(KILL、CLFILEのラッパ関数)

データファイルのファイル削除やレコード削除を行う場合、 その都度 KILL命令  CLFILE命令  を実行するよりもラッパ関数を作って、それをコールする方がソース的にすっきりすると思います。

■KILL命令のラッパ関数について

KILL命令の定義は以下の様です。

KILL <ファイル名>

 <ファイル名>:"[ドライブ名:]ファイル名[<S>]"の書式の文字列式
     ("ファイル名"は"ファイル名称"+"."+"拡張子")
KILL命令のラッパ関数は以下の様になります。
エラー処理は何もしていませんが、ここでエラー内容などを表示するといいと思います。

■CLFILE命令のラッパ関数について

データファイルに書き込む関数を以下の様に定義します。
CLFILE命令の定義は以下の様です。

CLFILE [#]<ファイル番号>

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式
      (OPEN命令で指定したファイル番号を指定)
CLFILE命令のラッパ関数は以下の様になります。

この関数は、"TEST.DAT"ファイルのレコード削除しかできない関数をラップしたものです。
FIELD命令はフィールド変数を固定でしか宣言できないのでこの様な感じになりました。 この部分を汎用性を持たせるのは少し大変なので、固定でもいいかなと思います。 方法が無いことは無いのですが、やはりFIELD命令がネックになります。

以下の関数は無理やり汎用性を持たせたCLFILE命令のラッパ関数です。

ファイルのフィールド数、各フィールド幅の取得を行う為に、 拡張関数の "FILE.FN3" を使用しています。
CALL "FILE.FN3" .fcInfGetF FILENAME$, INF$

 FILENAME$:ファイル名

 INF$:ファイル情報が返される(40 文字、または、ヌル文字)
    (必ず40 バイト以上の領域を確保しておく)

INF$の内容は以下の通りです。
位置 文字数 データ内容
1 12 ファイル名 文字列
13 2 (システムリザーブ) -
15 2 最大レコード数 1~32767
17 2 レコード数 1~32767
19 2 1クラスタあたりのレコード数 0
21 1 レコード長 1~255
22 1 フィールド数 1~16
23 16 各フィールドのフィールド幅 1~254
39 2 (システムリザーブ) -

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2016年4月15日 (金)

BHT-BASIC4.0:ユーザ関数の引数の仮変数に対する代入の注意点

ユーザ関数の引数の仮変数を普通の変数の様に使用することができます。 但し、文字列型変数の場合文字列長に関して注意する点があります。

今回は仮のユーザ関数として以下の様なものを宣言します。

この関数は仮変数である pstrCD$  に3文字~5文字までのテストデータを代入し単にその内容を表示しています。
尚、エラー処理では発生したエラーコードを表示させています。

上記の関数の動作をテストするソースを以下に記します。

関数 MsTest の中でブレークポイントを設定し  pstrCD$ の 内容を表示させてみます。 以下の図は MsTest に制御が移った直後の  pstrCD$ ですが 文字列のサイズが4文字になっています。
161
呼出し元の変数 W$ はサイズが40文字のはずですが、 引き数としては4文字になっています。
162
さらにステップ実行すると以下の図になります。  pstrCD$ に"123"が設定されている様子です。
そのまま実行を継続すると、以下の図の表示なります。
160
5文字の設定のところでエラーが発生し、 エラーコードが 0F(16進数) と表示されます。 このエラー内容は  「文字列長が範囲外です。」 です。
※結果的に、ユーザ関数の引数の文字列型仮変数に代入する場合は 文字列長に注意が必要だということになります。

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BHT-BASIC4.0:データファイルの検索について(SEARCH関数)

データファイルの読み込みで、最初に既に入力されているコードを検索し、 そのコードに対応したレコード番号で行う場合があります。 データのメンテナンス処理ではこの方法が普通かと思います。

今回は標準関数の SEARCH関数 を使ってみます。

■SEARCH関数について

SEARCH関数の定義は以下の様です。
SEARCH([#]<ファイル番号>,<フィールド変数>,<検索データ>[,<開始レコード>])

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式
      (OPEN命令で指定したファイル番号を指定)
 <フィールド変数>:文字型単純変数
      (FIELD命令の前に宣言されている変数を指定)
 <検索データ>:文字列式

 <開始レコード>:数値式
      (検索を開始するレコードの番号を指定、省略時は先頭から)

 返す値:検索できたレコード番号、見つからない場合は0が返る
      (返す値は長整数型変数か実数型変数で代入)

データファイルからコードを指定し検索する関数を以下の様に定義します。

SEARCH関数 に指定する検索データは、 関数[MfPutData%]でコードの後ろにスペースを付加したので、その処理を行っています。
この時、ワーク変数の W$ を宣言していますが、 引き数の変数 pstrCD$ は、 コール元で代入された文字列長分しかサイズが無いので、 それ以上の長さの文字列を代入できないためです。

レコード番号の指定が0の場合は、ファイルの先頭からの検索を行います。

GcTEST.DAT$ 等の定数定義等に付いては以下の記事を参照して下さい。
BHT-BASIC4.0:データファイルの取り扱いについてその2(書込み・読込みの実用的な関数)

■検索関数の利用

上記の検索関数の動作をテストするソースを以下に記します。

2番目の検索から分かるように、コードは順番に並んでいなくても検索できています。 つまり SEARCH関数 は、指定されたレコード位置からベタに検索し、 指定された検索データが等しいものが見つかった時点で、検索を止めるようです。

SEARCH関数 は特にバイナリサーチで行うわけではないので、 データ件数が多くて最後の方に目的のものが在る場合、時間が掛かるはずです。

ハンディターミナルで入力されたデータを検索する場合は、 そこまで入力件数が多いわけではないと思うので、 この SEARCH関数 でも 問題無いのでしょう。
このソースの実行結果は以下の図の様になります。
151
※尚、バイナリサーチに関しては、 拡張関数の中にバイナリサーチ処理関数(BSEARCH.FN3)があり、 これを使えば可能です。 この関数の使い方については別の記事で紹介します。

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2016年4月14日 (木)

BHT-BASIC4.0:データファイルの取り扱いについてその2(書込み・読込みの実用的な関数)

データファイルの書き込み、読み込みの処理を行う場合、 その処理を行うそれぞれの場所で PUT命令  GET命令 を 行うのも冗長なので、 通常は関数化してそれをコールします。

今回テストデータファイルとして以下の2個のフィールドを持つファイルを想定します。

・第1フィールド:コードデータ(16バイト)
・第2フィールド:数量データ(12バイト)

 FIELD命令 は以下の様になります。
フィールドサイズをわざわざCONST命令で定義していますが、 この後でこれを有効に使います。 フィールドサイズをどこかで定義しておけば、 リテラルで FIELD命令 に記述するよりはソースがわかりやすと思います。

■書き込み関数について

データファイルに書き込む関数を以下の様に定義します。

フィールド変数に値を設定するところで、 コードデータは右側に空白を付加してサイズ分のみ設定しています。 また、数値は文字列化後、左側にに空白を付加してサイズ分のみ設定しています。

レコード番号の指定が0の場合は、ファイルの最後尾に追加書込みし、 番号が呈されている場合はその番号で上書きします。

■読み込み関数について

データファイルに書き込む関数を以下の様に定義します。

フィールド変数から値を返す変数に設定するところで、 GfTrim$ ユーザ関数で前後の空白を省いています。
レコード書込関数も読込関数もエラー処理では何もしていませんが、 エラー内容等を表示することも必要ではと思いますので、 実際のシステムで利用される方はご自身で追加してみて下さい。

尚、これらの関数を利用してテストしてみます。以下のソースにテスト処理を記述します。

このソースの実行結果は以下の図の様になります。
131
MfGetData%関数のコールをレコード番号を1から順次カウントアップして与えています。 実際のレコードが無くなった時点で戻り値としてGcFalse%が返ってくるので、 その時にWHILEループが終わります。

■実際のファイルについて

実際にTEST.DAT をMTP接続か何かでパソコンにアップロードし内部を見てみると、 1レコードの区切りとしてCR,LFコードが付加されています。 これはいわゆるテキストファイルの改行コードそのものです)
よって、ファイルのサイズはレコード数×2バイト分増えることになります。


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2016年4月13日 (水)

BHT-BASIC4.0:データファイルの取り扱いについて(BHT-1300)

ハンディスキャナのプログラムとして当然データを入力するわけですが、 何処に格納するかと言えば、やはりファイルとしてハンディスキャナの内部に書き込むことになります。

最近私が作成したシステムでは、 パソコンとのデータは全てデータファイル(テキストファイル)でやり取りを行うことにしました。 出庫処理などでは、作成された指示データをパソコンからダウンロードし、 そのデータに従って出庫の作業を行います。 また、入庫処理では検品チェックを行い、 ハンディに入庫処理データを登録します。 入庫処理では作業が終わった時点で、パソコンにアップロードし 後処理をパソコン側で行う様にしました。

パソコンとハンディターミナルを切り離して作業ができるので 既存のシステムにハンディターミナルのシステムを付加する場合には有効だと思います。

ハンディターミナルにはLAN接続できるものもありますので、 直接データベースにアクセスして処理を行うこともできますが、今回は見送りました。

ファイルの操作は昔のBASICと同じように  OPEN命令 でファイル番号を指定してオープン処理を行います。 データの読み書きは GET/PUT命令 で必ずレコード単位で行います。 処理後は CLOSE命令 でファイルをクローズします。

ファイルの格納先は内部Flashメモリと外部のmicroSD カードがあります。 それぞれの制約は以下の通りです。
仕様項目 内部メモリ(Flash) 外部メモリ(microSD カード)
最大ファイル数 420個 FAT32準拠
フォルダ作成 不可 可能
ファイル名の使用可能文字 英数字のみ
英字は,大文字/小文字の区別無
英数字,文字,スペース,ピリオドと
22種類の特殊文字
ファイル名の長さ制限 ファイル名:1~8文字
拡張子:1~3文字
(ファイル名と拡張子をピリオドで繋ぐ
但し、拡張子が無い場合はピリオドは要らない)
255文字
(ドライブ名およびフォルダ名を含めた場合は、259文字)
ドライブ名 Aドライブ
Bドライブ
Dドライブ


データファイルのレコード、フィールドの制約は以下の通りです。

項目 制約内容
最大レコード件数 2,147,483,647(2G)※BHT搭載メモリサイズに依存
最大レコード長(バイト) 65,535
フィールド変数サイズ(文字) 8192
フィールド個数(個) 254

■レコードについて

レコードとはデータファイルを読み書きする時の基本単位で、データ1件分のことです。 レコードは FIELD命令 でフォーマットを定義します。 1レコードの最大長は、各フィールドのサイズの合計です。

■フィールド定義について

FIELD命令 の定義は以下の様になっています。

FIELD [#]<ファイル番号>,<フィールド幅> AS <フィールド変数>
            [,<フィールド幅> AS <フィールド変数>・・・]

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式
      (OPEN命令で指定したファイル番号を指定)

 <フィールド幅>:1~8192 の値を返す数値式を指定
      (対応するフィールド変数の大きさ(バイト数)を指定)

 <フィールド変数>:文字型単純変数
      (FIELD命令の前に宣言されている変数を指定)


■OPEN命令について

説明が前後しますが OPEN命令 の定義は以下の様になっています。
OPEN <ファイル名> AS[#]<ファイル番号>[RECORD <ファイル長>]

 <ファイル名>:"[ドライブ名:]ファイル名[<S>]"の書式の文字列式
     ("ファイル名"は"ファイル名称"+"."+"拡張子")
     (<S>はフィールド末尾のスペース除去オプション
      ドライブ名に"D:\"指定のみ)

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式

 <ファイル長>:1~2147483647の数値型定数
     (ファイルに登録できる最大レコード数を指定:未指定は1000個)

・同時にオープンできるのはバーコード、通信デバイスと合わせて16個までです。
・ファイル長は新規にファイルをオープンする時にしか機能せず、 既存のファイルをオープンする時には無視されます。

■CLOSE命令について

CLOSE命令 の定義は以下の様になっています。
CLOSE[[#]<ファイル番号>[,[#]<ファイル番号>...]]

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式

・ファイル番号を省略するとオープン済みのファイルが全てクローズされます。
・クローズすればファイル番号は再利用可能です。
・オープンされていないファイル番号を指定しても、エラーは発生しません。


■PUT命令について

OPEN命令 CLOSE命令 はファイル操作の最初と最後の処理で、 実際にデータを書き込む命令としての PUT命令 があります。
PUT [#]<ファイル番号>[,<レコード番号>]

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式
      (OPEN命令で指定したファイル番号を指定)

 <レコード番号>:1~2147483647の値を返す数値式
      (最小値:1、最大値:OPEN命令で指定した最大登録レコード数)

・レコードへの書込みは FIELD命令 で定義された、 フィールド変数を介して行われます。(PUTする前にフィールド変数へ値を設定します)
・レコード番号を省略すると、現在の最大レコード番号+1の位置にレコードが書き込まれます。
・レコード番号は順番通りに指定しなくても書込みはOKで、 飛ばしたレコード番号の位置のレコードには空白が設定されます。
・レコードはテキストデータ(ASCII文字列)しか扱えないので、 数値データは STR$関数 で文字列に変換してからフィールド変数に設定します。

■GET命令について

GET命令 の定義は以下の様になっています。
GET [#]<ファイル番号>[,<レコード番号>]

 <ファイル番号>:1~16の値を返す数値式
      (OPEN命令で指定したファイル番号を指定)

 <レコード番号>:1~2147483647の値を返す数値式
      (最小値:1、最大値:OPEN命令で指定した最大登録レコード数)

・ファイル番号で指定されたデータファイルから、レコード番号で指定されたレコードを読み込み、フィールド変数にデータを設定します。
・レコードが1件もないと実行時エラーが発生します。
・レコード番号を省略したときは、1つ前のGET命令で読んだレコード番号+1の番号のレコードが読まれます。
 (最終レコードの次をGETすると実行時エラーが発生します。)
・レコード番号が最大レコード数より大きいと実行時エラーが発生します。

■各命令の順番について

データファイルを扱う命令は基本的に以下の様な順番で行います。

(1)フィールド変数の宣言
(2) OPEN命令 
(3) FIELD命令 
(4) PUT命令 
(5) GET命令 
(6) CLOSE命令 

実際はこの順番でなくても良くて、PUT命令しかなかったり、GET命令だけの処理かもしれません。

以下の簡単なソースで例を示します。

このソースの実行結果は以下の図の様になります。

121
フィールド変数REC2$には文字列を多目に設定していますが、 あふれた分は無視されていることが分かります。
また、REC3$には文字列を少な目に設定しましたが、 GETした結果は同じ文字列が返ってきました。 データファイルの中身には足りない分には空白が入っているようですが、 実際に読みだすと削除されてくるようです。
もし空白も読み出したいのであれば、 REC3$の設定で後ろの方に空白文字列を付加する必要があります。

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2016年4月12日 (火)

BHT-BASIC4.0:I/OポートとWAIT、さらにTIMERについて(BHT-1300)

今までは何となく OUT命令  WAIT命令 を使ってきましたが、 ここで関連するI/Oポートの説明を行いたいと思います。 I/Oポートとは入力・出力ポートの略称で、 ハンディのCPUから見て外部装置に該当する キーボード、 LEDランプ、ブザーなどを制御するためのポート(外部メモリの様なもの)です。 I/Oポートは制御対象毎に別々のアドレスが割り当てられていて、 それへの入力命令が INP関数 で、 出力命令が OUTステートメント です。 また、I/Oポートの状態が指定状態になるまでプログラムを止めておく  WAITステートメント があります。

以下に私がプログラムで使用したポートについて一覧を記します。 ここに上げた以外のポートは各装置のマニアルを参照して下さい。
ポートNO
(HEX)
bit 制御対象 R/W データ 初期値
.pnEvent
 (0000)
0 キーボードバッファ R - 0 データ無 -
.pvEvKeyOn 1 データ有
1 バーコードバッファ - 0 データ無 -
.pvEvBarOn 1 データ有
2 トリガスイッチ - 0 OFF -
.pvEvTrgOn 1 ON
3 受信バッファ - 0 データ無 -
.pvEvtCmOn 1 データ有
4 TIMEA関数 - 0 関数の値が0以外 -
.pvEvTma0 1 関数の値が0
5 TIMEB関数 - 0 関数の値が0以外 -
.pvEvTmb0 1 関数の値が0
6 TIMEC関数 - 0 関数の値が0以外 -
.pvEvTmc0 1 関数の値が0
7 CS(CTS)信号 - 0 常に0を返す -
.pvEvCsOn 1 -
.pnLEDCtrl
 (0001)
0 表示LED(赤) W - 0 消灯 0
.pvLEDRed 1 点灯
1 表示LED(緑) - 0 消灯 0
.pvLEDGrn 1 点灯
2 表示LED(青) - 0 消灯 0
.pvLEDBle 1 点灯
.pnFont
 (6080)
0 表示フォント R/W .pvFtStd 0 標準フォント 0
.pvFtSmall 1 小フォント
サイズ指定(16,24,30,40)
.pnKeyEnt
 (60B0)
0 キー入力方式 R/W .pvKyNm 0 数字入力 0
.pvKyAlpNm 1 英数字入力
.pnKeyMd
 (60B1)
0 キー入力状態 R/W .pvKMNm 0 数字 0
.pvKMAlp 1 英字

例として先ずは、WAIT命令について説明します。
WAIT <ポート番号> , <AND パターン>[,XOR パターン]

 <ポート番号>:入力ポート番号を指定
 <AND パターン>:チェックしたいビットを1 にして、AND パターンに設定

ポート番号で指定された入力ポートの内容を読込し、 AND パターンとXOR パターンで指定された値になるまで、 ユーザプログラムをこの命令で待つ様にします。

指定されたパターンになるまで命令が終わらないので、 指定値が間違っていると、命令から帰って来なくなり、 プログラムが止まってしまいますので、注意して下さい。
以下のソースがWAIT命令の使用例の関数なのですが、 ポート(0000)の0ビット目が1になるまで待っています。 WAIT命令を抜けてきた時点で、キーボードバッファにキー入力が在ることになるのでキーデータを1文字取得しています。

次は、INP関数について説明します。
INP(<ポート番号>)

 <ポート番号>:入力ポート番号を指定

INP関数が返す値は整数型になります。 I/Oポートのデータは1バイトなので、整数型では最大でも255となります。
WAIT命令のところの関数の例をINP関数で置き換えると以下の様になります。
(ちょっと冗長すぎますね)

次は、OUT命令について説明します。
OUT <ポート番号>,<データ>
 <ポート番号>:入力ポート番号を指定  <データ>  :ポートに出力するバイトデータ(0~255)

I/Oポートに割り振られていないポート番号を指定すると無視されます。 また、使用されているポート番号でも意味の無いBIT位置にデータを設定しても無視されます。

最後にTIMER命令について説明します。
書式1:(タイマ値を参照するとき)
  W% = TIMEA
  W% = TIMEB
  W% = TIMEC
  (W%は宣言済みとする)

書式2:(タイマ値を設定するとき)
  TIMEA = <カウント値>
  TIMEB = <カウント値>
  TIMEC = <カウント値>

  <カウント値>:指定可能範囲は0~32767、単位は100ms
タイマは値を設定されてからカウントダウンが始まり、 カウント値が0になった時点で動きを止めます。 例えばある時間の待ちを作る場合に、カウンタに値を設定し、 カウンタを読込をループで行い その値が0になるのを待ちます。
ソースの例としては以下の様な感じです。

この方法ですが、以下の様にしても同じことができます。

尚、.pnEventなどのシステム定義定数は 「BHT-BASIC定義ファイル(BHTDEF.INC)」をプログラム先頭でインクルードする必要があります。 (このファイルですがDENSOの会員登録と装置の製品番号登録が必要なはずです。 DENSOのホームページからダウンロードして下さい)

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BHT-BASIC4.0:TeraTermを使ってDENSOのハンディターミナルにファイル(プログラム)転送を行う方法

DENSOのハンディターミナルBHT-1300へのプログラム転送は「BHT-BASIC4.0 Creator」を使って行えます。 この場合、通信方法としてRS232C通信などを選択します)

しかし「BHT-BASIC4.0 Creator」がインストールされていないパソコンからプログラムを転送する場合、 BHT-1300の機種の様に直接USBケーブルでMTP接続で処理ができればいいのですが、 赤外線通信でUSBユニットでの通信しかない場合、DENSOさんの推奨ではWindowsの 「ハイパーターミナル」を使う様になっています。
Windowsの「ハイパーターミナル」は古いソフトで、 Windows7では標準では存在しないので、それに代わるターミナルソフトとして普及している 「TeraTerm」を利用します。(Vectorの以下のURLでダウンロードできます)

http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se320973.html

インストールは簡単で、メッセージに従えば特に問題無くできます。

以下に、「TeraTerm」を使った転送手順を記します。
■ActiveUSB-COMポートドライバの確認

パソコンにDENSOの「ActiveUSB-COMポートドライバ」がインストールされていることを確認します。 更に、USBで光通信ユニットと接続します。 (既に、光通信ユニットを使ってパソコンからデータファイルを転送できていればインストール済みです)
■ハンディをファイルダウンロード待ちにする

光通信ユニットにハンディターミナルを装着し、 「1」+「SF」キーを押しながら電源ボタンを押して、電源を入れます。 「SYSTEM MENU」が表示されますので、「2:DOWNLOAD」を選択します。 その後「DOWNLOAD」メニューが表示されますので、「1:FILE」を選択します。
■TeraTarmを起動し、新しい接続開始
TeraTarmを起動すると最初に新しい接続の開始要求が行われます。 そこで、以下の図の様に「シリアル」の方を選択し、 「ポート」を「DENSO WAVE Active USB-COM Port」に設定します。
Set1

■TeraTarmのUSB-COM Portの設定
メニューの「設定(S)」⇒「シリアルポート(E)...」を選択すると以下の設定画面が表示されます。 Set2
項目名 設定値
ポート COM5(ActiveUSB-COM)
ボー・レート 115200
データ 8 bit
パリティ none
ストップ 1 bit
フロー制御 hardware


■TeraTermからのファイル送信
メニューの「ファイル(F)」⇒「転送(T)」⇒「YMODEM」⇒「送信(S)...」を選択すると以下のファイル選択画面が表示されます。 Set4
ここでは、ファイル名「HDY.PD4」を選びます。

その後、以下の様な転送中の画面が表示されます。
Set5
ハンディターミナル側も受信中の画面が表示されます。 ファイルの転送が終わるとハンディターミナル側ではブザー音が鳴り、 「Completed」が表示されるはずです。 これで、ハンディターミナル側は完了ですので、 電源を切って電源再投入で新しいプログラムが起動されるはずです。

「TeraTerm」側は以下の gC が表示されますが、 この状態で「ファイル(F)」⇒「接続断(D)」で接続を切ってください。
Set6

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2016年4月 9日 (土)

BHT-BASIC4.0:文字列を扱うユーザ定義関数についてその2

文字列を扱うユーザ定義関数として使えそうなものを作成してみました。

関数定義 引数 戻り値
指定された文字列を分離文字列で分解
Sub GsSplit$(
Byval pstrSrc$,
Byval pstrSplit$,
Byref parr$())
pstrSrc$:分離元文字列
pstrSplit$:分離文字列
parr$:分解先配列
 
指定文字で埋めて、右詰又は左詰で返す
Function GfPadd$(
Byval pintMode%,
Byval pstrBuf$,
Byval pintLen%,
Byval pstrPadChar$)[255]
pintMode%:左詰(GcTrue%),右詰(GcFalse%)
pstrBuf$:文字列
pintLen%:最終文字列長(最大255)
pstrPadChar$:埋める文字
GfPadd$:結果文字列


これらの関数の実行ソースは以下の様になります。
これを実行すると以下の様な表示になります。
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BHT-BASIC4.0:文字列を扱うユーザ定義関数について

文字列を扱うユーザ定義関数としてよくある感じのものを作成してみました。
関数定義 引数 戻り値
半角空白文字列生成
Function GfSpc$(byval pintCnt%)[128]
pintCnt%:文字数を指定 GfSpc$:空白文字列
右側半角空白削除
Function GfRTrim$(pstrValue$)[255]
pstrValue$:対象文字列 GfRTrim$:結果文字列
左側半角空白削除
Function GfLTrim$(pstrValue$)[255]
pstrValue$:対象文字列 GfRTrim$:結果文字列
前後の半角空白削除
Function GfTrim$(pstrValue$)[255]
pstrValue$:対象文字列 GfTrim$:結果文字列
文字列繰り返し
Function GfString$(pintSize%, pstrChr$)[255]
pstrChr$:対象文字
pintSize%:文字数(最大1~255)
GfString$:結果文字列

以下のソースが5個の関数を宣言しています。
エラー処理を各関数に入れましたが、必要ないかもしれません。 また、引数の文字列の長さチェックは行っていませんので、必要ならば追加して下さい。

これらの関数の実行ソースは以下の様になります。
これを実行すると以下の様な表示になります。
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BHT-BASIC4.0:ユーザ定義関数の値渡し・参照渡しについて(BHT-1300)

以前、ユーザ定義関数の値渡し・参照渡しについて記事にしましたが、 抜けていた項目もありますので、再度紹介します。

ユーザ定義関数を作成する場合に、何がしかの引数(ひきすう)を持つことはよくあります。 この引数の渡し方には、値渡し(call by value)と、 参照渡し(call by reference)の2種類があります。

値渡しとは、引数で渡された値を関数内では参照・変更できるが呼出し元の変数に影響を与えない。
参照渡しとは、引数で渡された値を関数内で変更した場合、呼出し元の変数に影響を与えます。 言い方を変えれば、関数内で参照する変数は、 呼出し元の変数を直接アクセスしています。 C言語的に言えば、参照つまり変数のポインタを引数で渡すことでしょうか。

よく関数は独立性を持たせるために、値渡しが推奨されますが、参照渡しには参照渡しの良さもあります。 値渡しの値そのものは関数を呼出す時に、ユーザ定義関数用スタックに格納されます。 (スタックなので積むと表現した方がしっくりきますが)
渡される値が文字列で非常に長い場合などは、スタックの消費が多くなりますし、 値そのものをスタックにコピーされる時間が多くかかります。 これを抑えるために参照渡しにすることがあります。

また、配列データを引数で渡す時には値渡しではできなく、参照渡しにしなければなりません。 配列データは多くのメモリ領域を必要とするため、BHT-BASICではメモリもそんなに多くないので、 参照渡しの仕様にしたのだと思います。

以下のソースがその例なのですが以下の4個の関数を宣言しています。
・TestByval の名前で値渡し関数
・TestByref の名前で参照渡し関数
・TestByval2%% の名前で値渡し値を返す関数
・TestArrByref の名前で配列・参照渡し関数


このソースの実行の様子は以下の様になります。(最初のキー入力待ちまでの表示)
91
値渡しの関数ではWK%が変更されないことが確認できます。 また、参照渡しの関数ではWK%が変更さたことが確認できます。

その後、配列データの変更がされたことを確認する表示が以下の様になります。
92

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