VB.NET:Spreadのセルのチップウインドウで別に設定された文字列を表示する

SPREADのアクティブシートへ設定した文字列データが、 セル上に収まりきらない場合テキストチップとして表示させることができます。

SPREADコントロールの「TextTipPolicy」プロパティを「Floating」に設定することで、 セル上にマウスを移動した時に、セルに設定されている文字列がテキストチップとして表示されます。

以下のソースでは、TextTipFetchイベントでの処理を行うことで、 セルのTextに設定された文字列とは別のものを表示する処理を行っています。

フォームロード時にSPREADの初期化を行い、 アクティブシートのカラム数を6に設定し、ヘッダ行数を0でクリア設定しています。 また、「TextTipPolicy」プロパティを「Floating」に設定しています。

フォーム表示後、ボタンをクリックすると、 クリックイベント内で宣言された固定的なテストデータをSPREADに設定し表示させます。
データの1行分毎の処理で、「RowCount」プロパティを+1して行を追加します。 行の追加した後で、3個のセルに対して別々の値を設定しています。 2カラム目の「Tag」にテキストチップとして表示する文字列を設定しています。

「TextTipFetch」イベントでは対象となる2カラム目の場合のみ「Tag」から表示文字列を取得し チップテキストに設定しています。尚、カラムフッタ、カラムヘッダ、行ヘッダは処理を省いています。


下図は、フォームが表示後「Button1」をクリックしてデータを表示させて、 マウスを5行目の2カラム目に持っていった時の表示です。

Tiptextl1

■関連記事
VB.NET:SpreadでのEnter時にセルを右移動させる方法
VB.NET:Spreadでフォーカスを持っていない時にセル枠を表示しない設定
VB.NET:Spreadのヘッダカラム及び、通常のカラムの連結
VB.NET:Spreadのシートへの簡単な一覧データの設定について
VB.NET:Spreadのシートのセルにボタン、テキスト、チェックボックスのセルタイプの設定
VB.NET:Spreadのセルのボタンクリック時のイベント処理
VB.NET:Spreadのセルへのデータ設定の描画速度アップ
VB.NET:Spreadでデータ一覧表示を簡単に行う方法について
VB.NET:Spreadデータ一覧表示での行選択処理(CellDoubleClickイベント , KeyDownイベント)
VB.NET:Spreadデータ一覧表示での行選択処理(CellDoubleClickイベント , KeyDownイベント)その2
VB.NET:Spreadデータ一覧表示での自動ソート実行時に複数のソート条件を指定する方法について
VB.NET:Spreadで異なるSPREADコントロール間でシートデータのコピーを行う方法
VB.NET:SpreadでのCSV出力とCSV入力を使って、異なるSPREADコントロール間でシートデータのコピーを行う方法
VB.NET:SpreadシートのPDF出力と表示を行う方法
VB.NET:2個のSpread間での[Enter]キー、矢印キーなどでフォーカス移動を行う方法
VB.NET:Spreadの数値セルタイプを使ってデータメンテナンスのプログラムに使う方法
VB.NET:Spreadのテキストセルでバイト数入力制限を掛ける方法
VB.NET:Spreadのチェックボックス型セルにはCheckChangedイベントを、ボタン型セルにはClickイベントの発生方法


デル株式会社


楽天市場

コメント(0)