丁稚ようかん
久々の更新ですが、今回はおいしいものの紹介です。
福井県大野市の石山清月堂さんの「丁稚ようかん」です。
黒砂糖と小豆餡のさらっとした感触の水羊羹で、後味がすっきりしています。
ここ福井では冬の時期限定で、水羊羹(みずようかん)なるものが昔から食べられてきました。
福井ではどのスーパーでも水羊羹が店頭に並んでいて、とてもポピュラーです。
寒い冬の時期に水羊羹とは、他の地域の人には不思議でしょうが、昔から暖かいコタツに入って食べる、冷たい水羊羹もおつな物です。現代であれば、
暖かい部屋で食べる、アイスクリームといったところでしょうか。
ただ、福井県内でも奥越前地方は、水羊羹ではなく、「丁稚ようかん」と言います。
なぜ「丁稚ようかん」というのかは、石山清月堂さんの説明書によれば
『昭和の初め頃まで、「商」の道を覚えるために、丁稚奉公という制度がありました。
その名残をとどめているのが「丁稚ようかん」ではなかろうかと思います。
主人の留守の間に若い見習いの少年に羊羹を作るようにとの事。
その際少年は白砂糖と黒砂糖をとりちがえて、作ったのが始まりとか・・・』
その他、私が聞いたところによれば、丁稚奉公の使用人に手土産として持たせたとの言い伝えもあるようです。
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