VB.NET:SpreadシートのPDF出力と表示を行う方法
SPREADには、シートのそのままをPDFに出力する機能が備わっています。 「SheetView」クラスの「PrintInfo」のPDF出力の指示を行えば、「SheetView」の印刷メソッドでPDF出力ができます。
以下のソースですが、「Button1_Click」の前までは以前のソースを踏襲していまして、 単に単一行選択表示で1000行3カラムのテストデータを表示しています。
「Button1_Click」の中で、PDFファイルへの出力処理を行っています。 「ActiveSheet.PrintInfo」の「PrintToPdf」をTrueに設定し、「PdfFileName」にPDF出力ファイル名を設定しています。 その後、SPREADコントロールの「PrintSheet」メソッドで「ActiveSheet」の印刷処理を行います。
ここで注意点があります。「PrintSheet」メソッドの直後でのPDFファイルの表示処理がコメントになっていますが、 コメント部分を実行に戻して処理すると、「AcrobatReader」は起動するのですがPDFファイルが見つからないとエラーになります。 「PrintSheet」メソッドの直後ではタイミング的に、まだPDFファイルの出力が終了していないので、エラーになる様です。
そこで解決方法として、「PrintSheet」メソッドの終了時点で「AcrobatReader」を起動することになります。 ちょうど「PrintMessageBox」イベントがそれに当たります。引数の「e」の「BeginPrinting」が「False」になった時が 「PrintSheet」が終わったことを通知してくれますので、そのタイミングで「AcrobatReader」起動の関数をコールします。
下図は、プログラムが起動しした時の表示です。
下図は、「Button1」をクリックした時の表示です。
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